会社の信用を創り出す「認証」の取得と管理

　品質保証課はあいや製品の安全性、品質を客観的に証明する部署です。食品メーカーでは特に製品の安全性と品質が求められます。しかし、企業側が訴えるだけでは信用は得られません。そこで第三者機関が認めた証である「認証」を取得することが重要となります。認証の取得、その維持、管理によって客観的なあいやの信用を生み出すのです。

　例えばあいやが取得しているFSSC22000認証、これは食品安全に関する国際規格ISO22000をさらに強化したものです。つまり、あいやの製造体制がより安全であることが第三者機関によって証明されているのです。

　あいやは抹茶を世界中に輸出しています。国も文化も異なる中で信用を得るには客観的な証明がなにより必要です。その役割を品質保証課が担っているのです。

あいやのグローバル展開を支える輸出対応

　あいやはアメリカ、ドイツ、オーストリア、中国、タイにそれぞれ現地法人を持ち、世界中に抹茶を届けています。しかし、海外にオフィスがあるからといって、簡単に抹茶を届けられる訳ではありません。

　各国には輸入をする際にそれぞれ規定があり、それを守らないものは輸入も販売もできません。各国の規定を調べ、合致するように社内を調整して輸出可能な製品を用意する必要があります。また、海外の取引先企業から品質や安全性などについて様々な問い合わせがきますので、慎重に調べ対応します。

　これら一つ一つの対応があいやの信用を生み出しています。海外での抹茶の需要は年々増加し、あいやの輸出量も増加し続けています。品質保証課の業務はその根底を支えています。

認証を通して、組織全体を再構築する

　食品安全規定であるFSSC22000認証、有機認証、ユダヤの食品規定Kosher、イスラームの食品規定Halalほか、あいやはたくさんの認証を取得しています。これらはただの飾りではなくお客様のニーズであり、時代の声です。これらに加え、最近では各取引先企業独自のエシカルと呼ばれる倫理規程も求められ、製品はもちろん企業の社会的責任までもが問われています。

　これらの声に真摯に向き合うためには、場当たり的に条件をクリアするのではなく、組織全体を時代の変化に合うように再構築していかなければなりません。あいやは130年の歴史を持ちますが、変化なくして成長はありません。品質保証課の仕事は、対外的なあいやの信用を築きつつ、時代に適した企業組織を内部から創りあげて行く役割も担っています。