あいやの製造工程
数ミクロンの抹茶粒子は
長い時間と手間をかけてつくられます
ほのかに甘くお抹茶独特の「覆い香」という香り、そして綺麗な緑色の茶葉。
(株)あいやでは、丁寧に育てられた茶葉を受け継がれた伝統の茶臼製法によって抹茶に仕上げていきます。
微粒子を作り上げる茶臼は師匠から弟子へと綿々と伝えられている「目立て」と呼ばれる職人たちの匠の技によって作られています。
(株)あいやのこだわり『伝統の茶臼製法』で作られる抹茶の製造工程
茶の木に新芽が芽吹く4月上旬。新芽が出始めると茶園全体に日光を遮るために黒い覆いをかけます。日光を遮ることによって旨味成分のテアニンから渋味のタンニンへの変化が抑えられ、香りもほのかに甘いお抹茶独特の「覆い香」と呼ばれる香りとなり、そして綺麗な緑色を引き出します。八十八夜を過ぎると、茶摘みが始まります。
摘まれた新芽の茶葉は、荒茶加工工場に運ばれます。そして、高温で蒸すことで発酵酵素の活動を止め、鮮やかな緑色を保つことができるのです。その後、大型の乾燥機でゆっくり水分を抜くことで乾燥茶にします。この状態を荒茶、または碾茶荒茶といいます。
荒茶から茎、葉脈を取り除くことで、栄養と美味しさの詰まった葉の部分だけを原料にすることができます。具体的には、茶葉揃え、風力選別、再乾燥、電気選別、色選別を経て碾茶に精製されます。
精製された碾茶は抹茶工場に移送されます。湿度、温度が一定に保たれた抹茶製造室では茶臼が24時間稼働し、数ミクロンの抹茶を作り上げています。丹精込めて碾き上げられる茶道用高級抹茶は、1台の茶臼で1時間にわずか40g程しか製造できません。
碾き上がった抹茶は最終検査の後、包装されます。検査をクリアした製品だけが鮮度を保ったまま国内はもちろん、世界各国へ出荷されます。
茶臼は高品質な抹茶を生みだすために無くてはならない道具であり、製造法です。数ミクロンの茶道用高級抹茶は1台の茶臼で約40gしかできません。そのような貴重な微粒子を作り上げる茶臼を管理するのは、師匠から弟子へと綿々と伝えられている「目立て職人たちの匠の技」です。(株)あいやはこの伝統職人を擁し毎日最高品質の微粒子を作るために技を磨いています。
1つのお茶の樹から様々なお茶へ
生葉をすぐに蒸したり炒ったりして発酵酵素を抑制し、発酵させないようにしてできるお茶を「不発酵茶」といい、緑茶がその代表です。
半分発酵させるものを半発酵茶といい、ウーロン茶がその代表です。
完全に発酵させたものを発酵茶といい、紅茶がその代表です。
(株)あいやは1888年創業の歴史と伝統により培われてきた技術を活かし、抹茶以外にも多岐にわたる上質の緑茶をご提供しております。
全てに共通するのは、茶葉の色である「みどり」。この色の優しさを目で愉しみ、舌で味わい、効果は体中で実感できる各種のお茶をご紹介いたします。
収穫前に被覆した茶葉を蒸し、乾燥して精製された碾茶を、茶臼で碾いて粉末にしたものです。茶葉の豊富な栄養素を余すところなく取り入れることができるスーパーフードです。
ふくよかな香りとまろやかな甘味を持つ最高級のお茶です。低温の湯でじっくりと抽出すると、格別な旨みを引き出せます。
緑茶の旨味・甘味・渋味・苦味・香りをすべて楽しめる、バランスのとれた日常茶です。爽やかな香りと、まろやかな甘味を合わせ持ちます。
番茶を焙じたお茶です。茶葉は茶色。苦味・渋味が少なく、さっぱりとした味わいです。お子さまや病気の方にもおすすめです。
煎茶と玄米(国内産もち米使用)をブレンドしたお茶です。香ばしくてコクがあり、熱湯で一気に淹れると香りが良く、スッキリとした味わいが楽しめます。
抹茶や玉露の加工時に茎を選り分けたお茶。玉露に似た甘味と独特な茎の香味があります。熱いお湯でも手軽に淹れられます。