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お茶コラム『朝茶はその日の難逃れ』 第191号

お茶の未来

お茶の未来

皆様明けましておめでとうございます。
春風です。

本年も宜しくお願い致します。
 
2015年は節目の年だと言われています。
太平洋戦争から70年、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件から20年。
こうやって取り上げられるのは暗い過去の出来事が多いですね。
しかし東京オリンピックまであと5年と明るい節目でもあります。
 
お茶に関しても、30年前の1985年に世界初の缶入り緑茶が発売されました。
30年たった現在はペットボトルの緑茶飲料が本当に多くなりました。
核家族、単身世帯の増加も関係しているかと思いますが、やはり急須で淹れるよりも手間がかからず、手軽に飲めるためこれだけ普及してきていると思います。
最近は急須で淹れたお茶に近づけた味の商品も多いですよね。
 
あるお茶屋さんから聞いた話だと、幼稚園の若い世代のお母さん13人を対象にお茶の淹れ方教室を開いたときに急須持参をお願いすると13人中10人が新品の急須。
それだけ今の家庭では急須でお茶を淹れなくなったという事で、そのお茶屋さんは危機感を覚えたそうです。
 
30年先の未来は急須で淹れたお茶を飲んだ事がない、淹れ方が分からない人も出てくるのかもしれません。
あるいは急須で淹れるお茶の価値が認められて今よりも増えているかもしれません。
 
お茶の未来は我々茶業関係者はもちろんの事、皆様にもかかっています。
一緒においしいお茶を次の世代に伝えていきましょう!!